やさしい虫歯の話
やさしい虫歯の話 その19
奥歯にインプラントを入れるお話です。
前回は下の顎に歯を入れる場合でしたが、今回は上の歯についてです。別に基本的な考え方に違いはありません。
歯を失った所に穴を掘ってインプラントを入れるということなのですが、実はそのスペースが下の顎以上に上は少ないのです。
なぜかというと、上の奥歯のすぐ上には上顎洞という空洞があってこの空洞の部分は当然骨がないので、インプラントが止まらないのです。
そこで、この空洞を利用してそこに骨を追加できれば、確実にインプラントは固定できるようになります。空洞の大きさは個人差が大きく、個別の分析がかかせませんが、かなりの症例において骨の追加は可能です。
空洞に骨を追加する手術はいくつか種類があり、適応がことなります。また新しい方法も出てきています。自分の骨の状態をレントゲン等見ながら、歯科医とよく相談する事が重要です。
そうすれば、上の奥歯もしっかりとした歯を入れる事が出来るという事になります。
前にも話しましたが、こうして奥歯をしっかりした状態に回復する事が、ひいては前歯の維持にもつながっていくのです。
