やさしい虫歯の話
やさしい虫歯の話 その18
前回に続き、下の顎にインプラントを埋める話です。
普通に穴を掘って充分な長さのインプラントを埋めるのは、あまり難しくはありません。
しかし、それが無理で、とても短いインプラントしか入れられない場合はどうでしょうか?強い力がかかると、これではインプラントが 抜けて取れてしまう事もでてきてしまいます。ですから、そこそこの長さのインプラントを入れたい訳ですが、骨の長さが足りません。そこで考え出された方法が骨を作り足してしまうというものです!
にわかには信じられないかもしれませんが、これがある程度、可能な時代です。体の他の場所から骨をとってきて、くっ付ける方法が大学などでは行われていますが、体の負担が大変です。
開業医で一般的なのは、ハイドロキシアパタイトと言って骨の成分と似た化学合成の材料です。これを、骨の足りない部分に置いて半年位ねかせると骨と混ざった硬い組織になります。細かい方法は色々あるので割愛しますが、ここにインプラントを埋めれば 立派に機能するものになります!!
当院でも随分と行ってきましたが、今の所、何の問題もなく実用的なすばらしい材料だと感じております。
下の歯だけでなく、上の歯についても次回またお話したいと思います。