虫歯を放置するとどうなる?リスクや進行度別の治療法を解説

虫歯は自然治癒することがない病気です。痛みが引いたのは治ったからではなく、神経が死んでしまった可能性があります。そのまま放置を続けると、激痛や口臭だけでなく、最悪の場合は歯を失ったり全身の病気につながったりする恐れも。
そこで本記事では、虫歯を放置するリスクや、進行度に応じた治療内容、予防法までを解説します。
虫歯を放置すると危険?
耐え難い激痛に襲われることがある

また、「一度痛かったけれど、しばらくしたら痛くなくなった」という場合は要注意です。これは治ったのではなく、神経が死んで痛みを感じなくなった状態。さらに放置すると、歯の根元に膿が溜まり、再び激しい痛みや顔の腫れを引き起こします。
ひどい口臭を引き起こす可能性がある
虫歯が進行すると、強烈な口臭が発生することがあります。その原因は主に以下の4つです。
1)虫歯菌によって溶かされた歯の臭い
2)神経が腐敗した臭い
3)歯ぐきから出る膿の臭い
4)虫歯の穴に詰まって腐敗した食べカスの臭い
自分では気づきにくいこともありますが、周囲の人に不快感を与えてしまうこともあります。
神経が壊死し、顎の骨に膿が溜まる
虫歯菌が神経を侵食し尽くすと、神経は壊死します。さらに菌が歯の根の先から顎の骨へと侵入すると、骨の中に膿の袋を作ります。
こうなると、歯ぐきが大きく腫れたり、噛むだけで激痛が走ったりすることも珍しくありません。治療も大掛かりになり、場合によっては歯ぐきを切開して膿を出す外科処置が必要になることもあります。
抜歯が必要になり、歯を失う
歯質が溶かされ、ボロボロになってしまうと、もはや詰め物や被せ物で修復することが不可能です。
歯を失うと、入れ歯やインプラントなどの治療が必要となります。治療期間が長くなり、費用も上がります。
全身疾患を引き起こす可能性がある
口の中の血管から細菌が入り込んで全身を巡ると、全身疾患の引き金になることがあります。
こうして広がった細菌は、心臓の内膜や弁に炎症を起こす「感染性心内膜炎」の原因となったり、動脈硬化を促進して脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めたりする要因の一つと考えられています。
放置した虫歯はどう治療する?
初期段階であるC0は、歯の表面が白く濁る程度で痛みはありません。C1に進むと、エナメル質に黒ずんだ穴が開きますが、まだ痛みはほとんど感じないでしょう。
歯の表面のエナメル質が溶け始めたC0やC1の段階であれば、比較的負担の少ない治療が可能です。C0であれば歯を削る必要はなく、正しいブラッシング指導や高濃度のフッ素塗布によって再石灰化を促し、経過を見守ります。
C1の場合でも、虫歯部分を最小限削って白いプラスチック素材である「レジン」を詰めるだけで済むことが多いです。
しかし、象牙質まで進行したC2になると、冷たいものや甘いものがしみるようになります。C2の段階では、削った部分に「インレー」と呼ばれる詰め物をする治療が一般的です。
さらにC3では神経まで達し、ズキズキとした激しい痛みや熱いものがしみる症状が現れます。神経まで菌が達し、何もしなくてもズキズキ痛むC3の状態になると、歯を残すための「根管治療(こんかんちりょう)」が必要です。
歯の頭の部分がほとんどなくなり、根っこだけが残っているC4の段階では、残念ながら多くのケースで「抜歯」が選択されます。歯を抜いた後は、失った噛む機能を回復するために「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」のいずれかを選ぶことになります。
虫歯にならないためのポイント
歯ブラシ+αのアイテムで徹底的に磨く

痛くなくても3か月に1回は定期検診へ
歯医者は痛くなってから行く場所という考えを変えましょう。定期検診では、自分では磨ききれない汚れをクリーニングで除去してくれます。また、初期虫歯(C0)の段階で見つかれば、削らずに済むこともあります。3か月~半年に1回のペースで受診することで、結果的に治療費も安く済み、一生自分の歯で食事を楽しむことができます。
まとめ
初期段階であれば、削らずに済むことや、簡単な処置で安く・痛くなく治療を終えられますが、進行するにつれて治療期間も費用も負担が大きくなってしまいます。
一生自分の歯で食事を楽しむためにも、少しでも違和感があれば早めに歯科医院を受診し、定期検診の習慣をつけていきましょう。
