やさしい虫歯の話
やさしい虫歯の話 その14
そういう訳で、これだけ大きな力を負担すべき奥歯が無くなると、残った前歯はだんだん倒れていき、ついには総入れ歯というパターンが一般的です。
実は、私はこの総入れ歯を作るのが大好きで、これはこれでとても魅力的なやりがいのある仕事ではあるのですが、いくら頑張っても、天然の歯と比べると30%位の咬合力に落ちてしまうと言われています。やはり堅いしっかりとした物を咬むのは難しいと言わざるをえません。
そこで、そういう悪い流れを予防するには、始めの奥歯の1~2本の喪失を侮らない事なのです。まさに運命の分かれ道と言えるかもしれません。それも他の歯に負担をかけるようないわゆる入れ歯でなく、単独でしっかりと力を受け止められるタイプのものです。
ここで、しっかりと抜けた穴を補っておくことで、ドミノ倒しのような歯の喪失を防ぐのです。本数も少しですから、経済的にも有利ですね!!